楽しみ・・・本日6月30日21時~テレビ朝日にて実写ドラマ『ブラック・ジャック』が放送

手塚先生の代表作であり、不朽の名作『ブラック・ジャック』は1973年11月から「週刊少年チャンピオン」で連載が開始されました。ほぼ毎回1話完結の構成で重厚な物語を描き、主人公のブラック・ジャックをはじめピノコやドクター・キリコなど数多くの人気キャラを生み出し、医療マンガの金字塔として現在も語り継がれています。

当時の「チャンピオン」では『バビル2世』や、『ドカベン』など少年向けの連載が多く、わかりやすいストーリーが求められているなかで、命の尊厳と正面から向き合った『ブラック・ジャック』は異色の作品と言われていました。そして、意外にも連載開始当初は不遇だったのです。
手塚先生は1946年に『マアチャンの日記帳』で漫画家としてデビューし、翌年には初の単行本『新宝島』が40万部を売り上げます。その後も『メトロポリス』(1949年)『ジャングル大帝』(1950年)『鉄腕アトム』(1952年)と立て続けにヒット作を連発し、天才作家の名をほしいままにしていました。
しかし1968年に『鉄腕アトム』の連載が終了し、さらに1972年に『火の鳥』も一時的に終わる(1976年から再会)と、手塚作品は勢いを失いはじめます。その背景にあるのが「劇画ブーム」でした。  1960年代後半から70年代にかけて、漫画界では空前の「劇画ブーム」が到来しました。さいとう・たかを先生の『ゴルゴ13』に代表されるリアルな描写を追求した漫画が主流になります。 「劇画ブーム」の煽りを受けたのが手塚先生です。手塚先生の特徴である曲線的で細部を省略した画風は親しみやすく、誰にとっても読みやすいと好評でしたが、ディテールにとことんまでこだわった劇画調の作品が主流になると、「古くさい作風」と言われるようになりました。 『海のトリトン』(1969年)『ブッダ』(1972年)などコアなファン向けの作品は評価を受けていましたが、 大ヒットはありませんでした。そんななかで始まった『ブラック・ジャック』の連載も当然、ほとんど期待されていなかったようです。  手塚作品の人気が低迷していたなかで『ブラック・ジャック』の連載が始まったきっかけは、当時の編集長・壁村耐三氏の言葉だったのことです。「手塚の死に水をとる」と伝えたという有名な話があるのですが「手塚先生に直接言ったわけではなく、壁村さんが編集部内で担当編集者に言った言葉」とコメントしていました。  「手塚先生はもう駄目」と思っていた周りの編集者に発破をかけるため、「手塚の死に水をとる」と発言したようです。

連載開始当初はほとんど期待されず、担当編集者にさえも短命だと思われていた『ブラック・ジャック』ですが、いざ連載がスタートすると評判は徐々に広がり、次週を待ち望む声も増えていきます。  そして、尻上がりに評判を上げた『ブラック・ジャック』は子供だけでなく大人たちの心をつかみ、1973年~83年までの長期連載となります。 さらに連載マンガとして読者の心をつかんだ『ブラック・ジャック』はマンガの枠を超え、実写版も注目を集めます。 『ブラック・ジャック』の実写化といえば、 ・映画『ブラック・ジャック』(1977年/主演:宍戸錠) ・連続ドラマ『加山雄三のブラック・ジャック』(1981年/主演:加山雄三) ・単発ドラマ『ブラック・ジャック』3作(2000年~2001年/主演:本木雅弘) ・ドラマ『ヤング ブラック・ジャック』(2011年/主演:岡田将生)  などが有名です。  アニメではいくつかOVAが作られたほか、また2003年に2時間スペシャルのアニメ『ブラック・ジャック スペシャル~命をめぐる4つの奇跡~』(日本テレビ系)が放送されると、2004年~2006年にかけては日本テレビ系列で『ブラック・ジャック』シリーズがレギュラー放送されました。いずれも話題となり、『ブラック・ジャック』の魅力を次世代に伝えています。

そして2023年に『ブラック・ジャック』の連載開始から50周年という節目を迎え、本日2024年6月30日21時~22時54分にはテレビ朝日にて新たな実写ドラマとなる『ブラック・ジャック』が放送されます。

主役のブラック・ジャックを演じるのは俳優の高橋一生さんです。実写版の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ「岸辺露伴」シリーズの再現度の高い演技も好評のため、新生『ブラック・ジャック』にも期待が集まっています。
期待して待ちましょう。

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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。
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1973年から1983年にかけて「週刊少年チャンピオン」に連載された『ブラック・ジャック』の中には、単行本化の際に手塚治虫自身の手によって再構成や加筆が施された作品が存在します。本書では、特に大きな改変が見られるエピソードを中心に、オリジナル版と単行本版を比較して読めるような形で掲載。中でも「ストラディバリウス」と「緑柱石」はそれぞれの全ページを収録するほか、オープニングやエンディングの違いや、ネームとの比較を堪能できる作品を併録することで、手塚治虫の編集術を詳らかにします。見慣れた作品のオリジナル版を読めるだけでなく、これまであまり見られなかった貴重なピースを目の当たりにすることで、手塚治虫のクリエイティビティの一端に触れることができる作品集です。
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