160万年前の火山活動によって流れ出した溶岩が六角柱状に規則正しい割れ目を形成した「柱状節理」がみられる。約12万年前に波の侵食により岩が露出し、その後採石によって、洞となった。明治17年、東京大学の地質学者・小藤文次郎博士が岩石を命名する際、玄武洞の名をとって玄武岩と命名したこと、また大正時代に松山基範博士が玄武洞の玄武岩の研究から時代によって地球の磁気が逆転していたことを発見したことで世界的に有名な地である。
無数に、規則正しく重なる六角形の玄武岩の美しさと壮大な迫力は、まさに自然の芸術。玄武洞の近くには青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞もあり、一帯が玄武洞公園として整備されている。
昭和6年に国の天然記念物に指定。

現在、玄武洞にちなんだ六角形の形の顔をしたゆるキャラ「玄さん」が活躍中。頑固なキャラで他のゆるキャラと一線を画し、ファンも多い。

■玄武洞公園入口にある玄武洞ミュージアムでは、珍しい宝石や鉱物、アジアゾウやティラノサウルス、翼竜などの化石など2500点以上の見ごたえのある展示が多数。伝統的工芸品であり豊岡の地場産業である「豊岡杞柳細工」を体感できる「かご編み体験」や石のペンダント作りなどの体験もできる。
ミュージアムショップ・菓子工房・レストラン＆カフェを併設しており、但馬のお土産も充実。