話は記者会見から一気に戻って、
裁判員に決まった運命の日のお話。
初めて京都地方裁判所なる建物に
ドキドキしながら入ると、ロビーの中央に ぽつんと
「裁判員選任手続きの方は4Fへ」みたいなことが書かれた小さな看板。
何人か「お仲間」らしき人達と、エレベーターで4階へ。
受付順に番号を渡され、 その番号の場所に座って、
紙に名前などを記入。
締切時間まで前の大型モニターには
環境ビデオ?(ラッコやジンベエザメや京都の四季などが映ってた)が流れていました。
最終的に集まったのは、38人。
老若男女、本当にバラバラ。
期間が長めだったので、事前辞退が多くて参加者が少なかったらどうしよ~
と思ったのですが、ちょっと安心。
全員揃った所で、今回の事件の概要の紙が配られ、
事件に身内がいないか、などのアンケートに記入。
その後選任までの流れのDVDが流され、
裁判長からのあいさつ。
その後、旅費や日当の請求書に押印したり、アンケートの回収があり、
今度は裁判長、裁判官、検察、弁護人が前にずらっと並んで、あいさつ。
でも、これはきっと単なるあいさつではないんだろうなー…。
というのも、
裁判員の選任は「くじ」とは言いつつ、
実は検察官と弁護人は、それぞれ4人ずつを抽選から除外できる権利があるんです。
しかも理由を言うことなく。
(他にも裁判長が「不公平な裁判をするおそれがある」と思う人も不選任にされます。)
事件によって、裁判員は男性がいいとか女性がいいとか、
いろいろ裏でやりとりされているんでしょうねー。
前に出て紹介されている間もずっと何かを書き続けていたし、
あの数分間で38人全員をチェックしてたのかな?
※ちなみに選任されなかった場合、その理由が
くじで外れたのか、誰かに不選任にされたのかは知ることはできません。
それから、裁判期間内で都合の悪い事情のある方や
個別に事情を話したい人、
裁判所から話を聞きたいことがある人などが
別室で一人ずつ面接。
何もない人はその間(20分くらい)、自由時間。
部屋の片隅にある、お茶やウーロン茶のサーバーでお茶を飲んだり、
備え付けの雑誌などを読んだり、(るるぶとか京都のお店情報とかスポーツ誌とかあった)
ケータイをいじったりしていました。
そして運命の裁判員発表。
むっちゃドキドキしましたが、
裁判員6人+補充員2人、意外とあっさりスピーディにサラッと発表されました(^^;
ここでまさかのご当選。
ちなみにここでも受付順の番号で呼ばれます。
「あーあの時エレベーターで他の人に順番を譲っていたら運命が変わっていたかも…」
と、ずっと考えずにはいられませんでした。
呼ばれた番号の若い順に、再度1~6までの番号を与えられ、
これが裁判中ずっと、自分の名前代わりになります。
【きっと誰の役にも立たないワンポイントアドバイス】
裁判中は
1 2 3 裁判官 裁判長 裁判官 4 5 6
という順に法廷に座ります。(補充員は2・3の後ろ辺り)
端っこに座りたい人は、
思いっきり早く受付に行くか、
思いっきり後の方で受付をしましょうw
抽選発表のドキドキ感を少しでも長く味わいたい人も、後の番号のほうがいいでしょう。
それにしても裁判員はいいけど、
補充員は1と2でずいぶん裁判員になる可能性が変わるから、
受付順って大切だな、とつくづく。
(ちなみに補充員は裁判員の誰かがリタイヤした時の代替要員。
最終の評決権はありませんが、審理にも評議にも
全日程、裁判員と同じように同席するので、存在的にあまり区別はありません。)
ま、今だからそう思うだけで、
当日はそれどころじゃないのが現実ですけどね…
(ちなみに私は集合の25分前に着いて「早いかな?」と思ったけど、
もうかなりの人数いました)
※補足
京都地裁には第1刑事部・第2刑事部・第3刑事部があり、
それぞれ別々に裁判員裁判が行われるので、
裁判所内で他の裁判の裁判員のグループに出くわしたり
新しい裁判員の選任手続きが行われていたりする場面にも
多々出会いました。
裁判員の任期中は、なんだかすごい確率で裁判員に当たる錯覚に陥ります…
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